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2011年9月 |院長コラム |愛媛県 松山市 福井ウィメンズクリニック

院長コラム Column

2011年9月

2010年10月4日、世界で初めてヒト体外受精に成功したイギリスのエドワード博士がノーベル医学賞を受賞しました。

1978年の成功以来、体外受精は数多くの不妊患者さんに福音をもたらしてきました。現在本邦では50人に1人のお子さんが体外受精によって誕生する時代となっています。

この30年の間に体外受精に関連した様々な技術も進歩し、それに伴い借り卵子、代理出産、着床前診断やクローン技術などの生命倫理に関わる問題、また生まれた子供さんの長期的な予後などがクローズアップされ、検討すべき重要な課題となってきています。

また体外受精に伴う多胎防止策として、2008年4月に学会は移植胚数を原則1個(場合により2個)とする見解を示しました。これは2001年以来当院の目標としてきた「1個の採卵で単胎妊娠を目指す」ことと合致すると考えられます。今後は低侵襲で体にやさしい診療を目指して、さらに努力したいと思います。

ここ10年間に晩婚化はさらに進み、不妊外来の初診年齢は2歳高くなり、7組に1組が不妊カップルと言われています。これらに不妊治療が日進月歩で多種多様化していることも相まって、今まで以上に高度な診療が必要となってきています。当院ではそれに対応するため、治療に際してはドクターだけでなく不妊専門看護師、 カウンセラー、検査技師、胚培養士、コーディネーターという専門職のスタッフがチームとなって診療にあたっています。不妊治療の分野においてもチーム医療を実践することが成功への近道となると信じています。