- 治療方針は?(私たちのポリシー)
目指しているのは、自然な方法で自然妊娠とかわらない出産をしていただくこと。
- 心とからだに負担の少ない治療を心がけています。
排卵誘発剤が必要な患者様に対しては低刺激治療を実施し、胚盤胞凍結保存法や体外成熟培養法(IVM)を用いて可能なかぎり低刺激な体にやさしい治療を行っています。
さらに最近はリスクマネジメントが重要視されています。当院でも開設時からダブルあるいはトリプルチェックを行い受精卵の取り違いが起こらないよう最善の対策をとっています。 - ナチュラル法による成績向上を目指しています。 技術面では排卵誘発剤を使わない自然排卵周期法(ナチュラル法)による体外受精(顕微授精)の成績向上に取り組んでいます。2008年4月に学会は、多胎防止策として移植胚数を原則1個(場合により2個)とする見解を示しました。これは自然周期採卵(ナチュラル法)を中心として「1個の採卵で単胎妊娠を目指す」という、当院開院以来のコンセプトと合致すると考えられています。 排卵誘発剤が必要な患者様に対しては低刺激治療を実施し、胚盤胞凍結保存法や体外成熟培養法(IVM)を用いて可能なかぎり低刺激な体にやさしい治療を行っています。さらに最近はリスクマネジメントが重要視されています。当院でも開設時からダブルあるいはトリプルチェックを行い受精卵の取り違いが起こらないよう最善の対策をとっています。
- カウンセラー&コーディネーターがすべての方をサポートします。
近年、体外受精に関する技術の進歩はめざましいものがあります。
しかし、その一方で治療を受ける方の様々な負担が増大しています。そのため、次々に登場する治療技術に対して、ご夫婦が一緒になって理解を深めていく努力が必要になります。このことは治療成功後の出産・育児にとって、とても大切なことだと考えています。
これらをサポートするため、こころのケアを行うカウンセラーや、治療をわかりやすくお伝えするためのコーディネーターの育成に取り組んでいます。また、学会認定の専門スタッフによる相談窓口も開設しています。
- 心とからだに負担の少ない治療を心がけています。
排卵誘発剤が必要な患者様に対しては低刺激治療を実施し、胚盤胞凍結保存法や体外成熟培養法(IVM)を用いて可能なかぎり低刺激な体にやさしい治療を行っています。
- 不妊治療助成金制度について教えてください。
- 当院は愛媛県及び松山市の特定不妊治療助成金制度の指定施設です。
愛媛県内にお住まいで、体外受精、顕微授精および男性不妊治療(TESE)の高度生殖医療をお望みの方は、治療費の一部を負担する助成金を申請し、受け取ることができます。
申請の詳しい対象者、申請書類については各自治体のホームページ、または最寄りの保健所へお問い合わせください。また当院スタッフにもお気軽にお尋ねください。
- 愛媛県(松山市以外)にお住まいの方愛媛県のホームページ
- 松山市にお住まいの方松山市のホームページ
- 画像ファイリングシステムとは?
- 診断や検査で得られた画像をコンピュータにとりこんで保存、処理、検索するシステムです。
このシステムの導入により、受精卵や精子運動の様子、超音波、X線の画像を、瞬時にコンピュータ画面に表示できるようになりました。患者様に画面を見て頂きながらよりわかりやすい説明が可能になりました。 - 不妊カウンセリングって?
- ご夫婦にあった治療の選択をして頂くための情報提供・相談のプロセスのことです。
不妊治療はご夫婦の希望で成り立っています。治療はおまかせ・・・ではなく、自分たちの状況を知り、その上で自分たちに合った治療選択をして進んでいくスタイルです。そのためには、まず正確な情報や治療上のリスクを十分に理解して頂く必要があります。
でも、こんなことを聞いてもいいのかな・・・色々な疑問や不安があるかと思います。些細なことでも構いません。- 検査ってどんなもの?
- 今の私たちの状況は?
- どんな選択肢があるの?どれを選択したらいいの?
不安が強くても話すことで気持ちが楽になったり、知ることで不安が解消されたりすることはよくあります。
少しでも気持ちにゆとりが生まれ、ご夫婦が納得して治療を進められれば・・・と考えています。お気軽にご相談にいらっしゃってください。
対象 当院不妊外来の受診の患者様 施行時間 30分以内(有料)。
超過の場合は15分ごとに追加料金を頂いております。予約制 ご予約はお電話にて承っております。
089-969-0088 - 学会発表演題及び発表論文
-
- 小卵胞由来卵子の有用性について~卵胞容量別の培養成績~
第37回日本受精着床学会学術講演会・総会:2019年8月1日~2日 東京・京王プラザホテル(新宿) - 反復着床不成功例に対する移植前周期のEndometrial Receptivity Analysis(ERA)の有用性について
第37回日本受精着床学会学術講演会・総会:2019年8月1日~2日 東京・京王プラザホテル(新宿) - 当院におけるTESEの臨床成績とそれに臨む夫婦への意識調査
第6回愛媛生殖医学研究会・発表:2019年3月9日 愛媛・いよてつ会館 - ARTに関連する最近の話題
富士製薬社内講演会・発表:2019年1月26日 愛媛・いよてつ会館 - タイムラプス培養法はDay4胚盤胞の形成を促し,妊娠成績を向上させる
日本受精着床学会雑誌(2018年:第35巻:第1号:P73-77)掲載 - 3種類のヒステロレゼクトスコープを用いた子宮内病変手術ー不妊症、不育症を対象としてー
瀬戸内内視鏡セミナー2018・発表:2018年9月1日 愛媛・メルパルク松山 - タイムラプス培養法はDay4胚盤胞の形成を促し、妊娠成績を向上させる
第5回愛媛生殖医学研究会・発表:2018年3月10日 愛媛・いよてつ会館 - 卵管瘤水腫に対する腹腔鏡下卵管切除術のART成績に及ぼす有用性について
第30回愛媛県産婦人科医会臨床集談会・講演:2017年12月16日 愛媛・ひめぎんホール - Day4に発生した胚盤胞の妊娠率は高率か?
第62回日本生殖医学会学術講演会・総会:2017年11月16日~17日 山口・海峡メッセ下関 - タイムラプス培養法におけるDay4胚盤胞の発生率の解析
第62回日本生殖医学会学術講演会・総会:2017年11月16日~17日 山口・海峡メッセ下関 - 手動真空吸引法(MVA)システムによる流産手術ならびに子宮内容清掃術について
ー不妊・不育症を対象としてー
第28回愛媛県産婦人科医会臨床集談会・講演:2016年12月10日 愛媛・県医師会館 - 最近の生殖医療の動向と当院における取り組みについて
第70回東予産婦人科医会学術講演会:2016年11月16日 愛媛・YOURS(ユアーズ) - タイムラプスを用いた初期胚発育における異常所見出現頻度と年齢の関係性
第60回日本生殖医学会学術講演会・総会:2016年11月3日~4日 神奈川・パシフィコ横浜 - 自然排卵周期を用いたassisted reproductive technologyの有用性に関する検討-15年間のデータ解析と知見- 愛媛県産婦人科医会報(2016年:第52号:P14-21)掲載
- 当院における無精子症治療の臨床成績-simple-TESEならびにmicro-TESE-
第27回愛媛県産婦人科医会臨床集談会・講演:2016年5月28日 愛媛・県医師会館 - 自然周期ARTの有用性に関する検証―15年間のデータ解析と知見―
第3回愛媛生殖医学研究会:2016年3月5日 愛媛・いよてつ会館
- 顕微授精における未受精例に対するペントキシフィリンを用いた精子活性化処理の有用性
日本受精着床学会雑誌(2015年:第32巻:第1号:p82-85)掲載 - Stimulation of sperm with pentoxifylline prior to intracytoplasmic sperm injection increases fertilization success
第60回日本生殖医学会学術講演会 IFFS/JSRM International Meeting 2015:2015年4月26日~29日 神奈川・パシフィコ横浜 - 胚連続観察(タイムラプスモニタリング)システムを用いた新しい胚の培養方法について
第58回愛媛県産婦人科医会学術集談会:2014年12月20日 愛媛・ひめぎんホール本館 - 当院におけるrescue-IVM-ICSIの有用性について
第59回日本生殖医学会学術講演会・総会:2014年12月4日~5日 東京・京王プラザホテル - 着床障害に対するOK432免疫療法と妊娠予後について
第59回日本生殖医学会学術講演会・総会:2014年12月4日~5日 東京・京王プラザホテル - ワインクーラーを用いた精子保存の有用性
第32回日本受精着床学会:2014年7月31日~8月1日 東京・ハイアットリージェンシー東京 - ICSIにおける未受精例に対してpentoxifyllineによる精子活性化処理は有用か?
第58回日本生殖医学会学術講演会・総会:2013年11月15日~16日 兵庫・神戸国際会議場、神戸ポートピアホテル - 着床障害症例における末梢血NK細胞活性ならびにOK432免疫療法の有効性について
第58回日本生殖医学会学術講演会・総会:2013年11月15日~16日 兵庫・神戸国際会議場、神戸ポートピアホテル - 子宮内膜症合併不妊における腹腔鏡手術がART成績に及ぼす影響について
第57回日本受精着床学会:2012年11月8日~9日 長崎・長崎ブリックホール - 当院における40才以上のART成績について ー当院における治療限界年齢の検討ー
第30回日本受精着床学会:2012年8月30日~31日 大阪・大阪国際会議場 - 反復着床不成功例に対する移植前周期のendometrial datingの有用性について
第29回日本受精着床学会:2011年9月9日 東京・京王プラザホテル - 自然周期採卵によるARTを何回までtryすべきか
第55回日本生殖医学会:2010年11月11~12日 徳島・あわぎんホール&ホテルクレメント徳島 - 自然周期採卵によるARTの妊娠・周産期成績に及ぼす影響 -卵巣刺激周期との比較-
第55回日本生殖医学会:2010年11月11~12日 徳島・あわぎんホール&ホテルクレメント徳島 - 自然周期採卵においてGnRHアンタゴニストの投与は有用か -採卵前の血中LH値別の検討-
第27回日本受精着床学会:2009年8月6日 京都・京都国際会議場 - 自然周期採卵におけるpremature LH surge例の対応と臨床成績の検討
第27回日本受精着床学会:2009年8月6日 京都・京都国際会議場
- 子宮adenomatoid tumorの一例(腹腔鏡下筋腫核出術の伏兵)
第46回愛媛県産婦人科医会学術集談会:2008年12月27日 愛媛・県医師会館 - Minimal stimulation protcol としてのFlare cycle IVF/ICSIの成績 当院におけるIVM-ICSIの成績
第53回日本生殖医学会:2008年10月24日 神戸・神戸国際会議場 - 受精前の卵子の質を解析する装置(Oosight Imaging System)
第25日本受精着床学会:2007年8月30日 宮城・仙台国際会議場 - GnRHアンタゴニスト製剤(セトロタイド)を用いたARTの臨床成績
第42回愛媛県産婦人科医会学術集談会:2006年12月16日 愛媛・県医師会館 - 周産期成績の及ぼすARTの影響 -卵巣刺激法による比較検討-
第51回日本生殖医学会:2006年11月10日 大阪・リーガロイヤルホテル - GnRHagonist flare cycleにおけるIVF/ICSIの成績
第51回日本生殖医学会:2006年11月9日 大阪・リーガロイヤルホテル - 生殖補助医療における夫婦面談の有用性について
第51回日本生殖医学会:2006年11月8日 大阪・リーガロイヤルホテル - 生殖補助医療における夫婦カウンセリングの有用性について
第40回愛媛県産婦人科医会学術集談会:2005年12月17日 愛媛・県医師会館 - HMG製剤を追加したGnRHアゴニストNatural cycle IVF/ICSIの試み
第50回日本不妊学会:2005年11月17日 熊本・スカイホテル - 周産期医療に及ぼすAssisted Reproductive Technologyの影響 -自然周期を用いたART診療の影響についての解析-
第4回愛媛周産期研究会:2005年1月29日 愛媛・県立中央病院 - Natural cycle IVF/ICSIの成績に及ぼす年齢因子の影響
第38回愛媛県産婦人科医会学術集談会:2004年12月18日 愛媛・県医師会館 - GnRHアゴニストを使用した新しいNatural cycle IVF/ICSIの試み
第49回日本不妊学会:2004年9月3日 北海道・旭川グランドホテル - Natural cycle IVF/ICSIの成績に及ぼす年齢因子の影響
第49回日本不妊学会:2004年9月2日 北海道・旭旭川グランドホテル - 精漿中のエンドトキシン濃度の測定とARTに及ぼす影響について
第48回日本不妊学会:2003年10月1日 東京・品川プリンスホテル - 高速自動蛍光免疫ホルモン測定装置(エバネット)を用いたnatural cycle IVFの臨床成績
第48回日本不妊学会:2003年10月1日 東京・品川プリンスホテル - 当院におけるnatural cycle IVFの臨床成績
第33回愛媛県産婦人科医会学術集談会:2002年6月1日 愛媛・愛媛県医師会医学研修所
- 小卵胞由来卵子の有用性について~卵胞容量別の培養成績~
- 妊娠しやすいからだを作るには?
-
妊娠の基本は健康なからだづくりです。
それに欠かせないのが食事運動リラクゼーション。まずは自分のからだと向きあってみましょう。BMIを計算してみましょう
痩せ BMI 18.5未満 標準 BMI 18.5~24.9(理想22.0) 肥満 BMI 25.0以上 痩せや肥満の人は排卵障害、月経不順につながりやすく、妊娠後のすべて(妊娠経過、出産、産後)のリスクが高くなります。
肥満の人は食生活を見直し適度な運動を。痩せの人は運動でお腹をすかせ、食欲を増進させましょう。食事
1.肉・魚・大豆類 2.乳製品・海藻・小魚 3.緑黄色野菜 4.淡色野菜・果物 5.穀物・イモ類 6.油脂類 の6つの基礎食品の中からバランスよく摂取を。
アスパラガス、ほうれん草、しいたけ、たまねぎなど、血流によい食品を積極的に摂りましょう。運動
ウォーキングや自宅でのエクササイズ、ヨガなどで適度にからだを動かして血流アップを。
運動はストレス軽減の効果もあります。
エレベーターではなく階段を使い、早歩きなどを心がけて、無理せずはじめましょう。リラクゼーション
日常生活のストレスは当たり前。上手にリフレッシュして発散することです。
ただし、喫煙は血流を低下させ、卵子や精子に悪影響を及ぼします。
妊娠後の胎児の発育障害や早産の原因にもなるため、卒煙の努力をしましょう。 - 子宮内膜着床期診断(ERA)とは?
-
ERAは良好胚を複数回移植しても着床しない、着床不全に対する検査です。子宮内膜には着床に適した期間があり、これは個人によってタイミングが異なります。
ERAは着床不全を防ぐために、子宮内膜の着床に最適なタイミングを調べることが目的となり、ERA後の胚移植では妊娠率が約25%向上するというデータも出ています。子宮内膜組織の遺伝子を解析して調べるため、病理学診断である内膜日付診よりも精度が高くなると今注目を浴びている新しい検査法の一つです。 - 慢性子宮内膜炎とは?
- 慢性子宮内膜炎とは、明らかな自覚症状がなく、長期間に渡って子宮内膜に炎症が起こっている病態です。これにより着床障害や流産の原因となることが示唆されています。その罹患率は一般的に0.8~19%ですが、不妊患者では2.8~39%、習慣性流産や着床不全の女性では60%以上と高率です。原因として細菌感染や子宮内膜症などが上げられますが、まだ十分解明されていないのが現状です(子宮内悪玉菌の存在≠慢性子宮内膜炎)。診断は子宮内膜組織を採取(軽度の疼痛があります)し、慢性炎症の指標である形質細胞(CD138)を免疫染色する方法で行います。検査が陽性の場合は抗生剤を用いた治療を行います。
- 子宮内フローラ検査とはどんな検査ですか?
- 子宮内の細菌バランスが乱れると免疫が活性化します。その結果、大事な受精卵を排除しようとする働きがおこり、着床不全や流産を引き起こしてしまう可能性があると考えられています。また、この細菌バランスが崩壊すると細菌性膣症にかかってしまう可能性もあり、細菌性膣症の妊婦では通常に比べて自然流産のリスクが9.91倍、早産のリスクが2.19倍も上がるといわれています。
従来の細菌検査では生息する全ての菌を検出することはできませんでしたが、技術の進歩により、分泌物に含まれる全ての菌のDNA配列を検出することができるようになりました。本検査では、上記のDNA配列を用いて子宮内細菌バランスを分析します。これにより胚移植を実施するための判断材料が増え、着床不全や流産を防ぐことができる可能性があるといわれています。
治療に先立って報告そのものに対してご承諾頂くこと、また報告に際して当院よりご本人様へお問い合わせをする場合や、出産された施設へ妊娠分娩や児に関する情報を照会することがあることをご承諾頂く必要があります。
個人が特定できる実名や住所や生年月日は一切報告および公表することはありません。
承諾頂けない場合は当院での治療は行えませんので必ず治療前にお申し出ください。
治療後のお申し出や異議申し立てには一切応じられませんので十分にご考慮ください。